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IBM 1401 : ウィキペディア日本語版
IBM 1401

IBM 1401は、IBM1959年10月5日に発表した可変ワード長十進コンピュータであり、大成功となった IBM 1400 シリーズの最初の機種であり、パンチカードに格納したデータを処理する電気機械式のタビュレーティングマシンの代替となることを意図していた。1万台以上が生産され、アメリカで新機種に取って代わられた後も後進国にリースまたは再販された。1971年2月8日に販売終了となった。
== 歴史 ==

発表には次のような文言がある。

全てトランジスタ化された IBM 1401 データ処理システムは、従来パンチカード機器しか使えなかった中小企業でも手の届く価格で電子式データ処理システムの機能を提供する。高速カードパンチおよび読み取り、磁気テープ入出力、高速印刷、内蔵式プログラム、算術および論理演算能力といった機能がある。

1401は独立したシステムとしても、IBMパンチカード機器と連携した形でも、IBM 700 または 7000 シリーズのシステムの補助装置としても運用できる。

1401の月額レンタル料は2,500ドルからとなっていた〔Columbia University, Computing History Project 〕。
IBMは発表後5週間で5,200の注文を受けており、その勢いはあらゆる予測を超えていた。1961年末までにアメリカ国内で2000システムが納入されたが、これは全製造業者が出荷した全電子式プログラム内蔵コンピュータの4分の1にほぼ相当する。1960年代中ごろのピーク時、1万台を越える1401システムが設置されていた。実際、1960年代中ごろの世界の全てのコンピュータシステムのほぼ半数が1401型のシステムだった〔。このシステムは1971年2月まで販売された。
主に中小企業で使われた IBM 1401 は、メインフレームのオフライン周辺制御装置としても多く使用された。この形態のシステムでは大型機(IBM 7090 など)は入出力を全て磁気テープで行い、1401 は他の形式の入力データ(パンチカードなど)を磁気テープに変換したり、出力テープの内容を他の周辺機器(1402カードパンチャーや1403ラインプリンタなど)に出力するのに使われた。
ジョン・ハーンストラ率いる1401部門は市場の要望に応じて 1401 を大規模化するサポート(たとえば IBM 1410)は継続していたが、1964年に全てのリソースをSystem/360に集約するという決定がなされ、1400シリーズはやや唐突に終わることになった。360が1401と非互換であったため、1400シリーズ互換の Honeywell 200シリーズとの競合が生じたため、IBMはマイクロコードROMの形式で360の一部モデルに搭載し、1401の命令をエミュレートできるようにした。
カリフォルニア州マウンテンビューコンピュータ歴史博物館にて2台の1401システムが動作可能な状態に復元され、当時(あるいは現在のデータセンター)のような「上げ底」の床で配線を隠した状態で展示されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「IBM 1401」の詳細全文を読む




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